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4月の誕生石として、そして「宝石の王様」として有名なダイアモンド。
無色透明の宝石というイメージが強いダイヤモンドですが、実はカラーバリエーションが豊富な宝石の1つでもあります。
その数なんと12種類。
また、ダイアモンドは人工で着色することもできる宝石。
と言っても、基本的にはダイヤモンドそのものの構造に手を加えるので、たとえ傷がついたとしても色が落ちることはありません。
しかし、中には表面に着色しただけのものもあります。
そういったものは、傷がつくと色が剥げてしまいますので、注意が必要です。
今回は様々な種類のダイヤモンドについてお話します。
宝石の王様ホワイトダイヤモンド
ダイヤモンドと言えば、光り輝く無色透明なものを思い浮かべると思います。
ホワイトダイヤモンドとは、まさにその無色透明のダイヤモンドのこと。
無色透明な宝石には「ホワイト」という名前が付けられることが多いのです。
そんなダイヤモンドはカットや色、大きさや内包物の有無(クラリティ)による基準がとても厳しいことでも有名な宝石。
ちなみにカットがエクセレント、色がD(無色)、内包物が無く、大きいものが価値が高いとされています。
ぜひ結婚指輪や婚約指輪を選ぶ際の参考にしてくださいね。
特に希少価値の高いレッドダイヤモンド
ホワイトダイヤモンドを以外のカラーダイヤモンドの中でも特に希少価値が高いのが、レッドダイヤモンド。
かなり珍しいため、知っている人も極端に少ない幻のダイヤモンドです。
そして、宝石は珍しければ、珍しいほど価値が高いとされるもの。
レッドダイヤモンド価値の高さは、セレブでもなかなか手が出せないほど。
ちなみに、内包物や傷が無い美しい状態のレッドダイヤモンドは、1ctで高級マンションが買えてしまうほどの高額なんだとか。
ジュエリーショップで見かけたら、その目に焼き付けておかないと損ですよ。
ブルーダイヤモンドはタイタニックに登場
ブルーダイヤモンドはそのほとんどが人工着色によるもの。
なぜなら天然ものは、レッドダイヤモンド同様、かなり珍しく価値が高いとされているからです。
なので、天然ものを手に入れるのはかなり難しい宝石だと言えます。
ちなみに映画『タイタニック』に本物ではありませんが、世界最大のブルーダイヤモンドの「ホープダイヤモンド」が登場します。
ブルーダイヤモンドが気になる方は映画をチェックしてみてください。
大人女子に人気のピンクダイヤモンド
可愛らしいピンクダイヤモンドは、大人女子に人気の宝石。
最近では、婚約指輪にも使われるほど人気です。
これほどまでに人気のピンクダイヤモンドですが、天然でピンクになるものは、ほんのわずか。
ダイヤモンド全体の0.01%しかありません。
なので、出回っているピンクダイヤモンドはそのほとんどが人工。
先ほども言ったとおり、なかには表面に着色されただけのものもあるので、購入する時には、念のため店員さんに確認するといいですよ。
他の宝石にもピンク色のものは数多くありますが、やはり宝石の王様の異名を持つダイヤモンドの輝きは一味違います。
その可憐で美しい輝きに魅了されてください。
覚めるようなイエローダイヤモンド
ホワイトゴールドのグレードは無色であればあるほど美しいとされ、反対に黄味がかっているものは価値が低いとされています。
では、イエローダイヤモンドは美しくないのか。
価値が低いダイヤモンドなのか。
そう思ってしまいますよね。
しかし、そうではありません。
カラーダイヤモンドと呼ばれるものは、その正式名称を「ファンシーカラーダイヤモンド」と言い、DからZまであるカラーグレードにおいてZと認定されたダイヤモンドです。
このカラーグレード、ホワイトダイヤモンドにおいてはDが最も価値が高く、黄味が強くなるにつれてE、F、G…と価値が下がっていくのですが、カラーダイヤモンドにおいては色がはっきりしている美しいものをZと認定し、価値が高くなるのです。
イエローダイヤモンドの中でも、カナリアという鳥の色に似た覚めるような美しい黄色を持つものは「カナリーダイヤモンド」と呼ばれています。
他の黄色の宝石は、ハチミツ色のものが多いので、イエローダイヤモンドのような覚めるような爽やかな黄色の宝石は珍しいんですよ。
オレンジダイヤモンドは雲の上の存在
ピンクダイヤモンドの採れる確率は0.01%。
このようにカラーダイヤモンドは、ただでさえ希少性の高い宝石です。
そんな希少性の高いダイヤモンドの中でも、さらに希少なのがオレンジダイヤモンド。
ハチミツ色のような黄色に近いものはあっても、ビビッドなオレンジとなるとあまりにも希少なためオークションでしか取引されていないのが現状です。
しかもスイスのオークションでは31億円で落札されたこともあり、もはや雲の上の存在と言っても過言ではないカラーダイヤモンド、それがオレンジダイヤモンドなのです。
男性人気の高いブラックダイヤモンド
女性人気が高いカラーダイヤモンドがピンクダイヤモンドであれば、男性人気の高いカラーダイヤモンドもあります。
それがブラックダイヤモンド。
最近では、男性用の結婚指輪やペアアクセサリーにも使われることが多くなってきました。
その人気の秘密は、さりげなさにあります。
ホワイトダイヤモンドは光を受けると、そのまばゆいばかりの輝きで存在感を放ちます。
女性の私からしたら、だからこそ美しくて素敵だと思うのですが、男性にはその存在感の大きさがかえって仇となり、扱いにくく感じるようです。
ブラックダイヤモンドは、光を受けるとキラリときらめく程度のさりげなさ。
しかし、そのさりげないきらめきは上質な大人のオシャレを醸し出します。
だからこそ、男性に支持されているのですね。
爽やかさが人気のグリーンダイヤモンド
基本的にカラーダイヤモンドは、その色が濃ければ濃いほど価値が高いとされていて、価値が高いものほど人気が高いもの。
グリーンダイヤモンドも濃い色の方が価値が高いとされています。
しかし、人気があるのは青りんごを思わせる爽やかな色の「アップルグリーンダイヤモンド」。
特に20~30代の大人女子に人気があります。
爽やかなアップルグリーンダイヤモンドなら、オフィスでも、プライベートでも使いやすいので、人気があるのも納得です。
大人の余裕を感じさせるブラウンダイヤモンド
ブラウンダイヤモンドと聞いて、粗悪品ではないかと感じたかもしれません。
しかし、私は声を大にして言いたい。
ブラウンダイヤモンド=粗悪品ではないのです!
悲しいかな、そのような印象が持たれてしまう原因として、産出量の多さと、ホワイトダイヤモンドのカラーグレードがあります。
たしかにホワイトダイヤモンドの場合、無色であればあるほど品質が高く、黄みがあるものは品質が低いとされています。
しかし、カラーダイヤモンドはその基準に当てはめると、そのすべてが最低ランクだとされてしまうのです。
ホワイトダイヤモンドのカラーグレードは、あくまで着色があるかどうかの判断基準なので、カラーダイヤモンドには当てはまりません。
さて、ブラウンダイヤモンドに話を戻しましょう。
ブラウンダイヤモンドの魅力は、その色合い。
色の薄いものはシャンパンを思わせる色をしていて、華やかでありながら、地に足の着いた上品な印象。
色が濃いものはコニャックのような色で、大人の余裕と気品が感じられます。
大人の貫禄を漂わせたい時におすすめのダイヤモンドです。
重ね付けにもってこいのグレーダイヤモンド
ホワイトダイヤモンドの光り輝く存在感と、ブラックダイヤモンドのさりげない存在感の中間の存在感を放つのがグレーダイヤモンド。
ペンダントや、指輪の重ね付けをするならこのグレーダイヤモンドがおすすめです。
というのも、華やかな色や輝きの宝石と合わせるのであれば、ホワイトダイヤモンドでもいいのですが、落ち着いた色や輝きの宝石とホワイトダイヤモンドを合わせると、ホワイトダイヤモンドの輝きが強すぎて、なかなかしっくりこないのです。
かといって、ブラックダイヤモンドと合わせると、なんだか暗くなってしまいます。
実は、重ね付けにおいてはグレーダイヤモンドこそが万能選手。
華やかな宝石と合わせると、華やかな中にも落ち着きが醸し出せますし、落ち着いた宝石と合わせるとしっくり馴染むのです。
重ね付けが好きなら持っておいて損はない宝石と言えるでしょう。
2つの紫色のダイヤモンド
12種類あるカラーダイヤモンドですが、実は紫色のダイヤモンドが2つあります。
パープルダイヤモンドとバイオレットダイヤモンド。
パープルダイヤモンドは、ピンクダイヤモンドとされることもあるピンクの強い紫なのに対して、バイオレットダイヤモンドは、タンザナイトのような青紫色をしています。
天然で色が着く構造も似ているこの2つのダイヤモンドは、なんだかアジサイのよう。
自分の好みは肌色に合わせて、パープルかバイオレットか見比べてみるのも楽しいですよ。
まとめ
無色透明なものが有名なダイヤモンド。
結婚指輪や婚約指輪にも使われる大人女子憧れの宝石です。
でも実は、12種類ものカラーバリエーションがあり、その魅力も様々。
結婚指輪などに使われるホワイトダイヤモンドと別に、カラーダイヤモンドを持つと、気分によって重ね付けもできるので、オシャレのバリエーションが増えますよ。