10月の誕生石はトルマリンとオパール。
他の誕生石を複数持つ月は、そのどれかだけが認知されているのに対し、10月はどちらの誕生石も認知度が高い唯一の月。
ちなみに、トルマリンには数多くのカラーバリエーションがあり、その数は宝石の中で最多。
「トルマリンには全ての色がある」と言われているほどです。
そして、オパールは七色に光る遊色が美しく、まるで虹を閉じ込めたかのよう。
今回は、そんな色彩豊かな10月の誕生石のお話。
虹にまつわる2つの宝石
虹に影響を受けたオパールの輝き
神様が虹に乗って大地に降り立ち、人々に平和の知らせを持ってきた。
これはオーストラリアの伝説。
この時、神様が地上を歩くと、そこにある石に命が宿り、虹色に輝きだしました。
そう、その輝きだした石こそがオパール。
オパールが虹色に輝くのは、虹に乗ってやってきた神様の影響なのかしら。
なんだか乙女心をくすぐられる伝説です。
そんなオパールの宝石言葉は「幸運」と「希望」。
神様が平和の知らせを持ってきてくれたことが「幸運」であり、人々の「希望」となったことから、この宝石言葉がつけられたのでしょう。


虹を渡って旅をしたトルマリン
オパールは虹に乗ってやってきた神様から生まれた宝石ですが、実はトルマリンにも虹にまつわる伝説が。
古代エジプトでは、トルマリンは地球の中心から太陽までを、虹の架け橋を渡って旅をした宝石だと考えていました。
旅の途中で虹の色がトルマリンに移ったから、トルマリンにはたくさんの色があるんですって。
なんだか可愛らしい伝説です。
また、トルマリンは和名を「電機石」というように電気を帯びるという特徴があります。
電気と言っても静電気程度のごくごく弱いものですが。
そのため、昔はたばこの灰を集めるのにも使われていたのだとか。
そんなトルマリンの宝石言葉は「無邪気」と「潔白」。
虹を渡って旅をしてしまったり、身ぎれいにするための掃除に使われたりしていたトルマリンにピッタリな宝石言葉ですね。
まとめ
10月の誕生石であるオパールとトルマリン。
その2つの宝石には、虹にまつわる伝説を持つという部分で共通しています。
1つの宝石で虹のような七色の輝きを持つオパール。
全ての色があると言われるほど、虹のようにたくさんのカラーバリエーションのあるトルマリン。
せっかく2つの誕生石があるのだから、夏にはトルマリン、冬にはオパールなんて季節によって使い分けてもいいかもしれませんね。
ちなみに、逆パターンはおすすめしません。
なぜならトルマリンは、静電気を発生させるので、冬に着けると静電気の攻撃をバチバチ受けることになってしまいますから。
誕生石を身に着けると、幸運が訪れると言います。
虹の魅力を受け継いだオパールとトルマリンを身に着けて、七色の幸運をつかんでください。