7月の誕生石として有名なルビーは、古くから人気のある宝石の1つ。
かつては、宝石の王様であるダイヤモンドよりも価値があるとして、エメラルドを押しのけ「宝石の女王」として君臨していました。
そんなルビーですが、技術の発展により、以前よりも手に入れやすくなりました。
赤い宝石として有名なルビーですが、赤の口紅もそのニュアンスの違いで印象が変わるように、ルビーも色合いの違いでかなり印象が変わります。
そのため、それぞれ名前が付けられ区別されています。
今回は、そんなかつての女王様のお話。
ピジョンブラッドという至高の赤
ルビーの中で最も美しい赤とされるのが、「ピジョンブラッド」の名を持つ赤。
ピンクや黒、オレンジといった要素のない、くっきりと凛々しく、美しい赤を持つルビーであり、1点の曇りもない透き通るような透明感も兼ね備えています。
まさしく最高の赤。
いや、至高の赤。
そんなピジョンブラッド、簡単には手に入りません。
品質もさることながら、希少価値も高いのがピジョンブラッド。
そのため、ルビーの中でも高額なのです。
しかし、この得も言われぬ美しさは、ピジョンブラッドならではの魅力。
ジュエリーショップで出会ってしまったら、そのトリコになってしまうことでしょう。
強い女を印象付けるビーフブラッド
ピジョンブラッドと同様に血の名を持つルビーがもう1つ。
それが「ビーフブラッド」。
ピジョンブラッドよりも透明度は劣るものの、ビーフブラッドの暗く深い赤は、崇高で知的な魅力を放ちます。
そんなビーフブラッドは、オフィスシーンにピッタリの宝石。
毎日、仕事場という戦場に赴く私たち大人女子にとっては、オフィスカジュアルや制服等、職種によって差はあれど、仕事着こそ戦闘服。
その戦闘服にビーフブラッドのアイテムを合わせれば、キャリアウーマンの風格を身に着けられることでしょう。
なにしろ、ルビーには軍神マルスが宿っていますから。
私たち大人女子もローマの戦士たちにならって、ビーフブラッドをお守りに身に着けようではありませんか。
女っぷりをあげるならチェリーピンク
さて、大人女子たる者、戦闘の場は仕事場だけではありません。
合コンや婚活パーティーも、大人女子には決して負けられない厳しい戦場。
そこで勝ち抜くには、ビーフブラッドではあまりに隙が無さすぎる。
なので、ルビーの中で唯一ピンクの名を持つ「チェリーピンク」で甘さと優美さを纏いましょう。
疑問に思いませんか。
赤以外の宝石は全てサファイアのはず。
サファイアの中にはピンクサファイアもあるので、チェリーピンクはサファイアになるのでは。
私もそう思いました。
そこで、チェリーピンクを見てみると、光に当てると名前の通り、ピンク味のある色の輝きが美しいけれど、宝石自体はピンク味がかった赤。
また、ピンクサファイアとは成分が微妙に異なるため、サファイアではなく、ルビーで間違いではないのです。
凛々しい赤の中に輝くピンクの甘く優美な光は、あなたの女っぷりをあげてくれるはずですよ。
個性が光るスタールビー
ルビー界の異端児ともいえるのが「スタールビー」。
他のルビーが光を受けてきらびやかに輝くのに対し、このスタールビーは輝くのではなく、六芒星を浮かび上がらせるとても個性的なルビー。
くっきりとした六芒星を浮かび上がらせるものほど、ルビーの色は黒くなりますが、だからこそ、他のルビーとは一線を画す存在感と知性を感じさせます。
また、六芒星を美しく見せるため、ちゅるんとした丸い形に磨かれるスタールビーの形は、どこか愛らしく、角度によって六芒星の様々な表情も見せてくれます。
異端児というより、トリックスターというべきかもしれません。
他の3つに比べるとマイナーなスタールビーですが、気になる方はジュエリーショップで探してみてくださいね。
まとめ
その色のニュアンスの違いから赤い口紅がたくさんあるように、ルビーもひと口に赤い宝石と言えども、受ける印象はかなり変わります。
凛々しい赤。
強さを感じる赤。
優美な赤。
個性的な赤。
これだけ印象の違う赤ですが、そのどれもに女性らしさを感じるのは、さすがかつて「宝石の女王」と呼ばれたルビーです。
技術の進歩によって、以前よりも手に入れやすくなっているので、異なる種類のルビーを複数持ってもいいかもしれませんね。