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11月の誕生石として知られるトパーズ。
その魅力は、透明感あふれる色合いにあります。
また、トパーズは人の手によって光や熱を加えることで、色の調節がしやすい宝石。
ただしそれは言い換えると、扱い方を間違えると色が変わってしまうということでもあります。
身につけないときには必ず、光や熱を遮断できるようなケースに入れて保管しましょう。
今回はそんなデリケートなトパーズについてのお話。
皇帝の名を持つインペリアルトパーズ
インペリアルトパーズは、シェリー酒のようなピンクがかったオレンジ色を持つトパーズのこと。
他のトパーズよりも屈折率が高いため、トパーズの中で1番輝くのがこのインペリアルトパーズです。
ちなみに「インペリアル」とは、「皇帝」という意味。
主な産出国であるブラジルのペドロ皇帝にちなんでつけられました。
そして何を隠そう、このインペリアルトパーズこそが、ドルージバの指輪に使われていたトパーズ。
輝きが美しいだけでなく、肌なじみもいいので、肌をワントーン明るく見せてくれます。
いつの時代も、女は美しく見られたいもの。
インペリアルトパーズの輝きと、肌なじみの良さが無ければ、3か国が手を取り合うことはなかったのかもしれません。
ダイヤモンドにも負けないホワイトトパーズ
ホワイトトパーズは無色透明なトパーズのこと。
カラーレストパーズ、クリアトパーズと呼ばれることもあります。
透明度の高いホワイトトパーズは、丁寧にしっかりとカットしてあげると、あの宝石の王様であるダイヤモンドの輝きを放ちます。
それでいて、ダイヤモンドよりも高くないから、お財布に優しいのが嬉しいポイント。
ダイヤモンドが欲しいけど、予算が合わないなんて時は、ホワイトトパーズにすると予算内に収められるかもしれませんよ。
乙女心をくすぐるピンクトパーズ
女子たるもの、やっぱりピンクに惹かれちゃいますよね。
なんだかんだピンクってかわいいんですもの。
ピンクトパーズのほとんどは、インペリアルトパーズを人工的に加熱して色を出しています。
元のインペリアルトパーズの色味によって、桜のような儚くも可憐なピンクから、匂い立つバラのような華やかで色気のあるピンクまでの濃さのバリエーションがあります。
自分の肌色にぴったり馴染むピンクを選ぶと、肌がワントーン上がって見えるので、是非ジュエリーショップで探してみてください。
ルビーのようなレッドトパーズ
実はトパーズの中で、最も希少なのがこのレッドトパーズ。
ルビーのような凛々しくも、どこか甘みのある赤をしているものほど高価になります。
強い女を演出したいときにレッドトパーズを身に着けると、アクセントになってくれますよ。
濃さによって名前がついているブルートパーズ
人気のあるブルートパーズは、天然ものだとアクアマリンよりも淡い青をしています。
それはそれで美しいと私は思うのですが、価値が低いとされているため、放射線によって色の濃さを調節されているものが現在、主流になっているトリートメントブルートパーズ。
また、色の濃さによっても3種類の名前がつけられ、区別されています。
- スイスブルートパーズ：淡く優しい青
- ロンドンブルートパーズ：夜空のような紺に近い濃い青
- ロシアンブルートパーズ：天然なのに濃い青
全て青ですが、それぞれ全く魅力を持つ3種類。
スイスブルートパーズはパステルな色彩と。
ロンドンブルートパーズはシックな装いに。
ロシアンブルートパーズは知的な印象に見せたいときに、それぞれ身に着けるのがおすすめです。
シャンペントパーズ
その名の通り、シャンパンのような淡いブラウンをしたトパーズ。
シャンペントパーズは、天然のトパーズの中で主流なタイプなので、かなり大きな100カラット以上のものも採掘されています。
100カラット以上なんて、博物館で見るサイズですよね。
夜景の見えるレストランで、シャンペントパーズの輝きとシャンパンの泡のきらめきを眺めるなんて贅沢な瞬間を味わうのも素敵。
ついつい長い時間見とれてしまいそうです。
大人の落ち着き漂うブラウントパーズ
シャンペントパーズよりも濃い、コニャックのような色をしているブラウントパーズ。
ブラウンのジュエリーって、なかなか見かけませんが、これがまた素敵なんです。
大人の余裕を感じさせる、落ち着いたブラウンの中にきらめく輝きは、1段上どころか、格の違う洗練されたオシャレを感じさせます。
結婚式のゲストとして参列する時に、このブラウントパーズを身に着けると、花嫁のことは引き立てつつも、他のゲストとの格の違いを醸し出すことができますよ。
上品にきらめくグリーントパーズ
ブルートパーズ同様、放射線によって人工的に色が整えられたのがグリーントパーズ。
グリーンという名がつけられていますが、その色は純粋な緑ではなく、青と緑の中間のような上品で知的な色をしています。
幼い頃に憧れた大人のお姉さんが身に着けていそうな、そんな色。
後輩との食事の時に、グリーントパーズをつければ、憧れの先輩になれちゃうかもしれませんね。
レモンを感じさせるイエロートパーズ
インペリアルトパーズに分類されますが、赤味が無く、レモンのような爽やかな黄色をもつトパーズは区別され、「イエロートパーズ」と呼ばれます。
イエロートパーズよりも価値が低いとされていますが、インペリアルトパーズよりも、爽やかで明るい色なので、合わせる服装によって使い分けるのもいいかもしれません。
シトリンに1番近い色を持つトパーズでもあります。
ステンドグラスのようなミスティックトパーズ
一粒のなかに紫、青、緑を持ち、ステンドグラスのような幻想的で、おごそかな魅力のミスティックトパーズ。
この幻想的な色の合わせ技は自然が生んだものではなく、人間が生み出したもの。
人工よりも天然のものの方が、もてはやされて久しいですが、この美しさは人工でしか生み出しようがないのだろうと、あなたも人間の美しいものへの探求心に感服せざるを得ないことでしょう。
特にロココ調や、ゴシック調が好きな大人女子のハートをがっちりと掴むこのミスティックトパーズ。
個性的でありつつも、おごそかで圧倒的なこの美しさは、ぜひ実物で確かめてほしい、そんな宝石です。
まとめ
11月の誕生石トパーズ。
人工的に着色しやすいので、くっきりと美しい色を引き出すことができる反面、デリケートに扱う必要がありますが、その透明感とカラーバリエーションの豊富さで、大人女子に人気があります。
また、誕生石は身に着けると、幸運が訪れると言われています。
11月生まれさんは、是非トパーズのジュエリーを身に着けてはいかがでしょうか。
