3月の誕生石として有名なのは、アクアマリン。
水色のかわいらしい宝石です。
透き通る透明感が魅力で、大きいものはサクマドロップスのようでちょっと美味しそう。
そんなアクアマリンを誕生石に持つ3月ですが、3月の誕生石はこれだけではないのです。
3月は誕生石が3つもあるんですよ。
残りの2つは、ピンク色がかわいらしいモルガナイトと、海の宝石であるサンゴです。
ちなみに、誕生石が3つもある月は3月、6月、12月だけ。
そのなかでも海の宝石を含むのは、3月と6月だけ。
とてもラッキーな月なんですよ。
多くの人をトリコにしてきた3月の誕生石
あの人にも愛されていたアクアマリン
アクアマリンが持つ意外性は、宝石言葉以外にももう1つ。
それは「夜の宝石の女王」と呼ばれていること。
爽やかな色のアクアマリンがなぜこのように呼ばれているのか。
時は中世ヨーロッパに遡ります。
シャンデリアの光の元、貴族たちはそれぞれ思い思いのお気に入りの宝石を身に着けていました。
その中でもひときわ輝きを放っていたのが、アクアマリン。
夜になってからの方が輝くことから「夜の宝石の女王」と呼ばれ、夜会で人気の宝石に。
あのマリーアントワネットもアクアマリンを愛していたことで有名です。
あの作品にも登場したモルガナイト
モルガナイトは20世紀初頭に発見された宝石。
モルガナイトという名前は、発見者の大富豪J.Pモルガンにちなんで、ティファニー社が名付けました。
ちなみに、モルガナイトはアクアマリンと同じベリルという種類に属する宝石なので、名付けられる前は「ピンクアクアマリン」とか「ピンクベリル」と呼ばれていたんですよ。
歴史こそ浅いものの、モルガナイトは瞬く間にアメリカ上流階級の人々を魅了しました。
その人気は、アメリカ文学を代表する作品「グレート・ギャツビー」にも描かれるほど。
あっという間に、モルガナイトはアメリカ上流階級の羨望の的になったのです。
海でゆっくり育つサンゴの魅力
「サンゴは生きている」と聞いたことがある人もいるかと思います。
中でも宝石になるようなサンゴは、ゆっくりと成長します。
なんと1cm成長するのに50年もの歳月がかかるのです。
50年って、人間なら赤ちゃんが中年になってしまう年月。
あなたの身に着けている、もしくはこれから身に着けるサンゴは、あなたよりも間違いなく年上でしょう。
そう思うとなんだか不思議な気分になりますね。
日本的な雰囲気を持つ珊瑚ですが、ギリシャ神話では、髪が蛇の怪物メドゥーサの血が海に流れてサンゴになったと言われています。
この事からサンゴが日本だけでなく、西洋圏でも古くから親しまれていたことがわかりますね。
ちなみに、日本にサンゴが伝わったのは、仏教が伝来したのと同じころとされています。
それぞれの宝石言葉
船乗りには欠かせないお守りのアクアマリン
水を意味する「アクア」、海を意味する「マリン」を名前に持つアクアマリンは、昔から船乗りたちのお守りとして、親しまれてきました。
そんなアクアマリンの宝石言葉は「聡明」「沈着」「勇敢」。
透き通るような透明感を持つアクアマリンに、こんな勇ましい宝石言葉がつけられているなんて、ちょっと意外ですよね。
私はこの宝石言葉を知る前は、もっと儚いような宝石言葉がついているんじゃないかと思っていました。
しかしよく考えてみると、何が起こるかわからない航海では、常に聡明で沈着な判断が求められ、時には勇敢な行動が求められます。
そう考えると、船乗りたちのお守りであるアクアマリンに相応しい宝石言葉と言えます。
モルガナイトの宝石言葉は女子力満点
可愛らしいピーチピンクから春を思わせる桜色まであるモルガナイト。
女子力の高いピンクのジュエリーは、やっぱり1つは欲しくなってしまいますよね。
そんな可愛らしいモルガナイトの宝石言葉は「愛情」と「優美」。
優しいピンク色のモルガナイトにピッタリの女子力が高い宝石言葉ですね。
古来からの海の宝石サンゴの宝石言葉
古くから日本で愛されてきた海の宝石、サンゴ。
コーラルピンクという言葉をよく聞きますが、このコーラルとはサンゴのこと。
そんなサンゴの宝石言葉は「長寿」「幸福」。
なんだか日本っぽいおめでたい宝石言葉ですね。
まとめ
3月は3種類の誕生石を持ち、しかも海の宝石を含む数少ない月。
誕生石は、身に着けると幸福が訪れると言いますが、3種類もあるので、その時の気分や訪れてほしい幸福によって、選べるのがいいところ。
それぞれどんな幸福を運んでくるかは、宝石言葉を参考にしてくださいね。
アクアマリンとモルガナイトは水色とピンクで色の合わせもいいですし、欲張って重ね付けするのもいいですね。
女子力の高い色ばかりの3月の誕生石。
日常的に身に着けるのにもちょうどいいですね。
ちょっと3月生まれが羨ましくなっちゃいました。