5月の誕生石は、あの世界三大美女にも愛されたエメラルド

コラム

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宝石の王様がいるのなら、宝石の女王様もいるはず。

そう思って調べてみたら、宝石の女王様はなんと5月の誕生石ではないですか。

そう、女王様はエメラルドなのです。

また、エメラルドと同じく緑色の宝石である翡翠も5月の誕生石です。

しかし、翡翠はジュエリーとして加工されることが少ないので、今回はエメラルドに焦点を絞ってお話しさせていただきます。

薬としても使われていたエメラルド

エメラルドの宝石言葉は「幸運」と「希望」です。

その昔、クレオパトラがいた時代のエジプトでは、エメラルドを宝石として愛でるだけでなく、医薬品としも使っていました。

また、キリスト教神話においては、双子の天使が争った際、片方がもう片方の冠にについたエメラルドを叩き落したことによって、勝敗が決したともいわれています。

ちなみにこの双子の天使とは、大天使聖ミカエルと、堕天使ルシファー(のちの悪魔サタン)。

もちろん争いに勝った方がミカエルです。

薬として使われ、病気を治すことで「希望」を人々に与えたエメラルド。

そして叩き落されたことで、争いの終止符を打ったエメラルド。

叩き落されルシファーが失ったのは、エメラルドだけでなく、「幸運」や「希望」もだったのかもしれません。

とてもデリケートなエメラルド

ミカエルとルシファーの争いについて触れましたが、実はこの神話には続きがあるのです。

ミカエルによって冠から叩き落されたエメラルドですが、地面にたたきつけられた時にヒビが入ってしまいます。

だから地上にあるエメラルドのほとんどに傷があるのだとされています。

神話が示している通り、採掘されるエメラルドは全て内部に傷を持っていると言っても過言ではありません。

「欠点の無い人間がいないように、無傷のエメラルドも存在しない」という言葉があるほどですからね。

そのため宝石では珍しく、内側に傷があるものでもジュエリーとして加工してもいいとされています。

そうでないと、エメラルドをジュエリーとして楽しめませんからね。

しかし、内側に傷があるということは、それだけ脆いということでもあります。

ジュエリーとして加工されているもののほとんどは、オイルを塗って傷を目立ちにくくしつつ、強度も上げています。

しかし、強度を上げたところで、もともとが脆い宝石。

手を洗うときなどは、エメラルドが濡れてしまわないよう1度外すように心がけましょう。

また、急激な乾燥にも弱いので、手を洗ったあと水分を飛ばす機械を使ったあとにはめなおしましょう。

ちなみに、超音波振動なんてもってのほか。

エメラルドが粉々になりかねません。

そうならなくとも、オイルが取れてしまうので、1度無事だったからといって味を占めるとすぐに痛い目を見てしまいますよ。

その名に「緑色」の意味を持つエメラルド

ガーネットやサファイヤのように、1種類でたくさんの色を持つ宝石もありますが、エメラルドには緑色のものしかありません。

なぜなら、エメラルドの語源であるサンスクリット語の「スマラカタ」には「緑色の石」という意味があります。

まれに「レッドエメラルド」とされるジュエリーがありますが、この語源の問題から、宝石界では物議をかもしています。

そのため、最近では赤いものを「レッドベリル」としている場合がほとんどです。

まとめ

5月の誕生石であり、宝石の女王のエメラルド。

しかし、その反面とてもデリケートで脆い宝石でもあります。

エメラルドのジュエリーを身に着ける際には、他のジュエリー以上に配慮が必要です。

余談ですが、世界三大美女の1人クレオパトラもエメラルドを溺愛していました。

彼女は、エメラルドをジュエリーとしてだけでなく、砕いてアイシャドウとしても楽しんでいたのだとか。

エメラルドで作ったアイシャドウ、どんな輝きを放っていたのかとても気になります。

そんな古くから愛されてきたエメラルド。

扱いは難しいですが、その緑色の美しさは圧倒的です。

身に着けると幸運が訪れると言われている誕生石。

圧倒的な美しい緑色は、ファッションのアクセントにもなるので、ぜひ5月生まれさんは身に着けてみてください。

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